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Jonas Bendiksenの写真に見る、ロシアの憶えておくべきこと
Villagers collecting scrap from a crashed spacecraft. Photographed by Jonas Bendiksen
RUSSIA, 2000, Altai Territory. Villagers collecting scrap from a crashed spacecraft.

RuGuruで知った、旧ソ連の辺境の孤立した地域を中心に取材しているノルウェー出身のフォトジャーナリスト。「世界最高の写真家集団」と呼ばれるマグナム・フォトに、20代にして準会員として名を連ねているというので、どうやら相当な人みたい。

何の予備知識もなかった当初はただこの写真の美しさに強く惹かれただけで、"today's pic"のネタにするつもりでサイトを覗いてみたのだけど、キャプションを読んでみると、その背景には思いのほか重たい現実が暗く横たわっていた。

この写真の舞台はロシア内の小さな自治国、アルタイ共和国。そしてここに写っている残骸は、宇宙で切り離され廃棄されたソユーズロケットの一部分。アルタイの人々はここから高価な金属片をかき集めて売り、暮らしの足しにしている。

この機体が過塩素酸塩ジメチルヒドラジンなどの様々な有害物質を撒き散らしていること(※)を、彼らは知っているのだろうか。


Dead cows lying on a cliff. Photographed by Jonas Bendiksen
RUSSIA, Altai Territory, 2000. Dead cows lying on a cliff.

家畜がこんな風にバタバタ死んでいっている原因が、今自分たちの触っている残骸から放出されている可能性が高いことを、彼らは知っているのだろうか。

自分が、自分の家族が、恋人が、この家畜と同様に見えない毒に侵され続けているかもしれないことを、彼らは知っているのだろうか。

昔観た「風が吹くとき」という強烈なトラウマアニメ映画を思い出したけど、たぶんこの場合の彼らは、この作品の主人公たちほど無知ではないだろうな。はっきりとではなくても、何となく自分らの置かれている状況は理解してて、それでも今の生活をやめることができないんだと思う。

ああもう、何ができるというわけではないけど、ただただ悲しいなあ。

そういえば、あのチェルノブイリに今でも住んでいる人がいるという話を初めて聞いたときも、同じようなやるせない気持ちになった。

もちろんこれはチェルノブイリで発生したような凄惨な事故とはちょっと違うし、「風が吹くとき」で扱ってるような核戦争とも違う。そんな大仰な出来事はここでは起こっていないけれども、だからこそ、普通に暮らしていると耳に入ってこないようなレベルで今も進んでいるに違いない、数知れない「知られざる悲劇」のことを思わずにはいられない。

>> Jonas Bendiksen
>> @ Magnum Photos
>> @ OutZone


※・・・なお、これらのロケット燃料から出る有害物質が、実際どの程度環境被害や健康被害を与えているのかはまだ調査中の段階らしく、はっきりとは解っていないそうです。まあ相当黒に近いってところでしょうけど、念のため。
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12/15 00:38 | knowledge | CM:0 | TB:0 | このエントリーをはてなブックマークに追加 このエントリーを含むはてなブックマーク 
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