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流されることも能わないなら、
ただどこまでも穴掘って逃げる
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![]() 以前、フランスの奇天烈造型スポットと題した短い記事を載せたことがあります(未読の方はぜひ先にリンク先をご参照ください)。これはフランス南部にある、Raymond Moralesなるアーティストの手による700体以上もの巨大な彫像が立ち並んだ異界スポットを紹介したものなんですが、なんとこの記事で知ったのをきっかけに本当に現地を訪れたという方からご連絡をいただきました。いやホント吃驚です。私自身は全然たいしたことはしてませんが、それでも自分の記事が誰かを動かすきっかけになったというのはやっぱりすごく嬉しく光栄なことです。ブロガー冥利に尽きるとはこのこと。 連絡をくださったのはアートアニメーション制作ユニットPIXELANIMATIONのyamadaさん。しかもそればかりでなく、現地で撮影した大量の写真とともに、このRaymond Morales彫刻公園(Le Parc Exposition)の現在の憂うべき状況についても教えてくださいました。重ね重ね、本当にありがとうございます。なおこの記事はその情報に基づき、yamadaさんの許可のもと書いています。掲載している写真も今回頂いたたものの一部です(画像はクリックで大きくなります)。 写真を見て改めて感じたのですが、このRaymond Moralesという人は本当に物凄いです。同じアウトサイダーアートの括りでは、かのヘンリー・ダーガーやシュヴァルの理想宮に並ぶ異常なまでの創作熱と圧倒的なイマジネーションに衝撃を受けます。 ![]() 元鍛冶屋だった彼(つまり専門の作家ではなかった?)の手になる夥しい金属製の異形の彫像の数々、その妄執はどれほどのものだったのでしょうか。美しい庭園におそろしい密度でどこまでも立ち並ぶ魔術的作品群、是非自分もこの目で見てみたい!! しかし残念ながら、現在その望みは叶いません。今やここは「美しい庭園」ではないからです。 ![]() 外観。すでに少し荒れている様子が見て取れます。 以前掲載した動画では、一般に開放された園の様子が映されていましたが、現在はここは閉鎖され、雑草も伸び放題でかなり長いこと放置されている状態なんだそうです。表向きは改築中とのことですが、事務所に何度電話しても誰も出ない有様だったとか。 ![]() ![]() ![]() In 1982 former blacksmith Raymond Morales (*1926) created his own museum exhibiting towering, freightening sculptures made of welded metal. Their bulbous eyes and anguished faces loom over the visitor,the cumulative effect enhanced by their rusting metalic textures. Morales's domain of 5000 square metres lies along the Mediterranean coast, near Marseilles, and is surrounded by a high wall topped by threatening metal faces. Within it stand more than 700 manacing figures, many of them a hybrid of human, animal and insect forms. New works are continually added. Morales is an outsider even in the outsider art world, but the uniquely powerful expression of his anguish has won him many admirers. これはyamadaさんに教えていただいた書籍、"Fantasy Worlds"に載っている紹介文です。"Morales is an outsider even in the outsider art world, "の一節がなんともすごい。彼について言及のある書籍はこれと同著者の"Raw Vision Outsider Art Source Book"の2冊だけのようです。これによるとMorales氏はご存命であれば82歳。最近閉鎖された理由って、もしや・・・という念が拭えません。 ![]() ![]() ![]() 無秩序な黄緑の海に沈む作品たち。 ダーガーがここまで有名になった一方で、彼は全くと言っていいほどの無名です。日本語でのGoogle検索結果もこんな状態です。彼の創造した5000平方メートルの異形の帝国は、今まさに雑草と羽虫の群れに支配されつつあります。この状況を一人でも多くの方に知っていただきたく、今回の記事を書いています。 ![]() その眼は何を見ているのか。 しかし、これを書いている私自身、Raymond Morales氏についてここに書いた以上のことは殆ど知りません。もしこの記事をお読みになった方で、この作家について何か詳しいこと、特に近況についてご存知の方がいらっしゃれば、ご連絡をいただけると嬉しいです。 最後に、今回ご連絡をくださったyamadaさんのサイトを改めてご紹介しておきます。 >> PIXELANIMATION こちらの"Monotreme"という作品も非常に素敵です。造型等のセンスに、どことなくMorales作品に通じるものも。 * コメント *
動画、見てみました。
これは、すごいですねぇ。 しかもここ、今は廃墟になっているということですね? 廃墟好きの私としては、かなり惹かれるものがあります。 yamadaさんが今回行って作品の写真をいっぱい撮られてるということは、閉鎖はされてるけど、中には入れるということでしょうか? まぁ、詳細なことがわかっても、遠いからおいそれとは行けませんけども…。 コメントありがとうございます。
まだ廃墟というほどではありませんが、このまま放っておけばそうなるでしょう。 >閉鎖はされてるけど、中には入れる 手段を選ばなければ入れるには入れるようです。 http://deadcalm.blog52.fc2.com/tb.php/587-1c07db02 * トラックバック *
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